嘘つきアーニャの真っ赤な真実

著者は米原万理さん。何気に書店で手にとって購入。電車の中で読み始めたのだけれど、これがすごい面白い。またしても電車の中で笑ったり泣いたり怒ったりしそうになった。
著者氏の体験のノンフィクション。1960年代のプラハで小学生の著者氏が出会ったソビエト学校での友達。そしてそれから30年経って、激震の東欧での再会。まるでミステリのような謎かけと、30年経ってたどり着いた色々なモノにドキドキしてしまった。

誰かの人生を綴ったノンフィクションなどを読むとき、面白いって感じると、もしかしてオレって覗き大好きの悪趣味人間なんだろかとか思ったりする。今回もそう。書く方も凄い覚悟というかなんというか。作家も読者も業が深い、とか何か考えていそうで中身は浅はかな夕べの思考。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)