蓮台野道行

連休になったので岩手へ行ってきた。花巻温泉郷で湯につかった後で遠野へ。遠野物語 (新潮文庫)のあそこである。ちょっと時間がなくて駆け足になってしまったが、南部曲り家千葉屋敷、伝承館、常堅寺・かっぱ淵などを経てデンデラ野まで。続石なるものが見られなかったのが残念。
一応最果てに設定しておいたデンデラ野（蓮台野がなまったものらしい）は、山の上の何もない荒地（近くに民家はある）。ちょっとした解説板と「でんでら野」と書かれた古い木の杭が一本立っていただけだった。解説板とその前に置かれた幾枚かの硬貨を見て、そういえばデンデラのとは姥捨て山だったよな…と思い出す。自分以外にヒトの気配がない山の上の荒地、今にも雨が降り出しそうな天気、通り過ぎる寒風、そしてクマ注意の看板。考えようによっては、いわゆる心霊スポットである。そう考えるとなんだか感慨もあるが薄ら寒くもなってしまった。なんまんだぶと唱えて帰路に着く。

ちょっと予定を変更して紅葉の綺麗な立丸峠を越えるルートでもって川井村経由で盛岡へ。盛岡も素通りして田沢湖まで一気に行って見る。付いた頃には夕暮れ近かったが、夕日、夕闇の田沢湖も悪くないものである。

休日終了。