アーサー王の死

読了。読み始めたときは、これが味だからとは割り切れないような翻訳や、昨今の小説とはまったく違う描写スタイルのせいで、途中で読むの止まるかもなんて思ったのだけれど、これは面白かった。

中盤以降はアーサー王の治世を背景に、湖の騎士ランスロットの物語。前半はそんな無茶なと思って読んでいたアーサー王、グウィネヴィア王妃、騎士ランスロットの間にある友情愛情忠誠は、後半に至って読者の中で醸成する。こういうドラマティックな部分で楽しめたのは正直意外だった。かなり悪くない。